しゃくれ顔というと、みなさんは、すぐに、アゴ先が前に出ている顔を想像すると思います。
それが、しゃくれ顔なのですが、もう少し、しゃくれ顔について、学んでみると、もっと意外な秘密が分かってくると思います。
顔がしゃくれるというのは、実は、赤ちゃんの時の枕の当て方に問題があると、当院では考えています。
枕を頭の上側にだけ当てた形にすると、頭の上だけが持ち上がってしまい、アゴが首で押されて前に出てくるので、アゴが前に出てしまうのです。
しゃくれ顔の特徴は、それだけではなく、頭の形が一番の特徴になります。
それは、額から、頭頂部までの間が、斜めに高く上がっていることです。
そして、絶壁と頭頂部の間に、変に、小さな、平らな部分があることも、その特徴です。
アゴ先を骨で触ってみると、アゴ先が出ていて、頭の形が斜めに上がった(ゲレンデ型と呼んでいます。)形になっています。
頭が、斜めに上がっていると、頭の部分が長く見えますから、顔全体も大きく見えてしまいます。
同じように、横顔を見てみると、頬骨からエラにかけての部分が、大きく目立つのが分かります。
この部分も、元の大きさよりも、大きく見えてしまいます。
どうして、このような現象が起こるのか?というと、横から見たときに、その答えが理解出来るようになります。
それは、顔が斜めに平行四辺形のような形で、つぶれているからです。
横から見た時に、アゴから、頭頂部までが、平行四辺形の対角線のように長いので、ここが、長く見えていると、顔の平らな部分(横顔なら、頬骨から、エラまでの線、正面なら、頬骨のところ)が、余計に広がって見えてしまうので、顔が大きく見えるのです。
頭の余分に高くなった部分を小さくすることが出来れば、顔が必要以上に大きく見えていた部分が無くなり、顔が3分の1から、4分の1くらい小さく見えます。
つまり、頭が斜めに上がっている形自体で、顔が少し大きく見えていたことになります。
しゃくれ顔は、顔が長く見えたり、大きく見えたりする顔の形なのです。
ここまで書くと、さも、しゃくれ顔が悪いという印象になりますが、実際には、みなさんの想像とは違い、口元は、少し引っ込んでいて、アゴ先が少ししゃくれているくらの方が、一番きれいに見えます。
今、売れているモデルさんや、女優さんを見てみると、アゴ先が出ている人や、口元が、引っ込んで見える人が多いと思います。
少ししゃくれている方が、現実的には、きれいに見えるし、笑顔もきれいに見えますから、少しだけなら、しゃくれている方が、ちょっとお得なのです。