日本人顔の場合、仰向け寝の状態で、顔を観察してみると、理解出来ますが、顔は、たいてい歪んでいます。
そして、8割以上の人が、コメカミから上の部分が、
右に傾いて見えると思います。
さらに、顔を分かりやすいように、中心線で見てみると、顔がゆるくカーブしているのが見えてくると思います。これは、どうしてなのでしょう?
実は、生まれる時に、その生まれ方によって、歪みは生じています。
ですから、途中から帝王切開になった人ではなく、
最初から、帝王切開だった人の場合は、頭の曲がりがほとんど無いのです。
コメカミから上の部分が曲がっているだけで、スポッと生まれてきた人は、目から下が曲がっていないのですが、たいていは、目から下も曲がっています。
顔のゆがみの原因が少し理解出来てきたと思います。
理解しやすいように、顔の中心線で考えていくとさらに、
顔の歪みの秘密に到達することが出来ます。
それは、みなさんが、気にしている左右の目の高さが違うとか、
頬骨の高さが違うといった問題も、中心線に対して、
垂直に線を引いてみると、目の高さが曲がっているのではなく、
中心線に対して垂直な線上に、目の高さがあることが理解出来ます。
そうなのです。
目の高さも、頬骨の高さも、顔の中心線に対して、
垂直になっているので、中心線が歪んでいると、
目の高さも、頬骨の高さも、それに影響されているので、
左右の高さが違ってしまうのです。
こう考えてくると、一般的に言われている
「体がゆがむから、顔も歪む」ということも、
本当なのか?と考えてみたくなります。
基本的なゆがみは、赤ん坊が生まれる時に、決定づけられたのですが、現実的には、
体が曲がることでも、顔は歪みます。
でも、考えておかないといけないことは、例えば顔が全体に大きく右にカーブしている人の場合(アゴ先が右に傾いている場合)を考えてみると、右側の頬骨よりも
左側の頬骨の方が大きくないと、顔が骨的にカーブする状況が生まれませんから、骨の形や大きさ自体が左側の方が、大きいことが分かります。
とすると、体のゆがみを治したから、顔の歪みも治るという考え方は、無理があることになります。
あくまでも、顔の歪みを治せるのは、関節部分で動ける範囲を出ることは、普通はありません。